黒い線見える、
黒い点が見える(飛蚊症)とは
実際には何もないのに、視界に黒く小さな虫のようなものが浮かび、動いているように見える状態です。虫のようなものの大きさや形はいろいろあり、視線についてくるように動くもののほか、透明な小さな糸くず、黒や透明の小さな点、波紋などがあります。
飛蚊症について
飛蚊症の症状は現れる年代に偏りはなく、20代から高齢の方までの幅広い年代の方が発症します。特に問題ない場合もありますが、放置することで失明に繋がってしまうこともあります。黒い虫のようなのもが急激に増える、あるいは他の症状も発症した場合にはすぐに眼科を受診してください。
飛蚊症の分類
生理的飛蚊症
眼球の中はゲル状の硝子体と呼ばれる物質で満たされていますが、この硝子体にしわが生じ、陰が黒く見えることで黒い虫のようなものが飛んでいるといった症状を起こします。生理的飛蚊症だけの場合は、特に治療を必要としませんが、同時に病的飛蚊症を併発している場合、治療が必要となります。
病的飛蚊症
病的飛蚊症は、網膜裂孔や網膜剥離、高血圧、糖尿病、外傷などによる硝子体出血、そして細菌やウイルス、アレルギーによって起こる炎症、ぶどう膜炎などが原因で起こる飛蚊症です。放置することで急激な視力低下や失明を起こしてしまうことがあります。お早めに当院までご相談ください。
飛蚊症でも失明する可能性
があります
飛蚊症は生理的飛蚊症と病的飛蚊症の2種類あり、生理的飛蚊症は症状の程度も軽く、進行しません。しかし、病的飛蚊症は網膜裂孔を起こしていることがあります。網膜裂孔は網膜に孔が空いてしまい、自覚症状として、蚊が飛んでいるように見える、黒い糸のようなものが見える、目の隅に閃光が見える、物がゆがんで見える、見える視野が狭くなったなどがあります。放置していると、失明や視力の大幅な低下、広範囲視野欠損などを起こして治療しても回復が難しいといった状態になることもあります。症状があった場合にはできるだけ早く眼科を受診してください。
こんな症状があったら
すぐに受診してください
- 急に黒い点が増えた
- 急に黒い点の見える範囲が大きく
なった - 黒い小さな虫が無数に飛んでいる
ように見える - 暗い場所にいるときに、光がないはず
なのに閃光にような光が一瞬見える - 急に視力が低下した
- 視野の一部分に欠けている部分がある
- 物がゆがんで見える
- 物が二重に見える
- 糸状のものが浮かんでいるように
見える - 片目で見ると見えない部分がある
など
上記のような症状は病的飛蚊症で起こることが多い症状です。生理的飛蚊症でも起こりますが、その原因が生理的なものか、病的なものかを自己判断せずに眼科で検査を受けましょう。
黒い線見える、
黒い点が見える(飛蚊症)の対策
飛蚊症の対策としては、目をしっかり休ませ、栄養バランスの良い食事をすることが挙げられます。規則正しい生活習慣から飛蚊症のリスクを少しでも下げる取り組みを行いましょう。
黒い線見える、
黒い点が見える(飛蚊症)の治療
飛蚊症の治療ですが、生理的飛蚊症の場合、特に治療の必要はありません。一方、病的飛蚊症の場合、レーザー治療をはじめ、適切な治療を行う必要が生じます。当院でも、レーザー治療に対応していますので、お気軽にご相談ください。
なお、生理的飛蚊症と病的飛蚊症を併発していることもありますので、検査をして状態を確かめた上で判断されることが望まれます。
